2002 筑波8時間耐久レース


5月3日 筑波8耐参加レポート

この大会は筑波サーキットの一周2045Mのコースを4時間ごとに午前と午後の2ヒートに分けて、時間内に何周回を重ねられるかを競うレースで、参加車両はロードあり、MTBあり、折りたたみ自転車ありと、早い人から遅い人まで楽しめる大会でした。

早朝の筑波山
出発:
当日は朝4時半に石橋監督(兼ライダー)宅に集合し、林(ノリさん)氏と私(二見)の3人で車2台に分乗し出発。しかし、3人全員が前日まで仕事をしていたため、欠伸をしながらの参加となった。
往路、GW中のため常磐道の渋滞が予想されたが、混雑は無く6時前に筑波サーキットに到着することが出来た。しかし、ゲートOPENが6時半だったためサーキット周辺は参加者の車でごった返し、交通整理のガードマンも困惑している始末・・・。その後、何とか駐車場に入り、受付を済ませ、ピットへの荷物搬入作業を開始した!

スタート準備:
今回与えられたピットは19番ピット。そこはピットレーンの真ん中付近に位置しており、順位をリアルタイムに表示するモニターとトイレの両方が近くにある良い場所だった。
我々は早々に陣地を確保し、キャンプ用のイスやテーブル、ウォームアップ用のローラーを設置し、戦闘準備を進めていった。

大会ルールでは、ライダーチェンジを午前の第1ヒート(4時間)に7回以上、午後の第2ヒート(4時間)は8回以上行うことが義務付けられていたため、連絡手段としてわがチームは、サインボードの代わりに、イヤホンマイク付きの無線機を使用した。これなら「走行中にも会話が出来る」と期待していたが、その期待は・・・裏切られた。走行中の風きり音でほとんど聞き取れないし、ホームストレートか高所に上らないと電波が届かない。  所詮、特小トランシーバーには無理だったか・・・と物資調達係として反省。(次回はアマ 無線を準備する予定です。)
そして、スタート前のミーティングでは以下のことが決定した。

ピットへ大移動
・一人30分で交代
・交代は石橋・二見・林の順番
・最終ライダーは石橋監督が務める
・合図は無線とハンドシグナルを併用する

緊張の一瞬

両側に並んで一斉にスタート

なんと言ってもレースクイーン!

スタート:
予定では午前9時に第1ヒートがスタートする。スタートライダーはチーム(3人)最速の石橋監督が務める。スタートは変則ルマン式でコースの両脇に全チームのスタートライダーが並び、号砲とともに一斉スタートする方式。
いざ気合を入れてスタート!!と思ったら、地元の東洋大学付属牛久高校ダンス部の演技が始まり、レース会場のお父さんたちはチアガール姿のダンス部の演技にカメラ片手に大興奮。せっかく高まっていた集中力が・・・。

そして予定より少し遅れてスタート!一周目は石橋監督の力走により、先頭集団の5番手で通過。タイムは
2分55秒!さすが監督・・・恐れ入りました。その後、周回を順調に重ね、30分が経ったところで第2ライダーの私に交代。ピットロードを出てすぐに、立ちこぎで速度を上げる。少し上って、R180の下りカーブ後にさらに下りのストレート。しかし、ここでメーターを見ると43km/h。向かい風で思うように速度が出ない。しかし、ホームストレートでは追い風となり、53km/hを記録(メーター)。タイムは3分7秒でした。それからは、集団の先頭をひく余裕が出てきて、調子に乗って意味も無くアタック!ところが、後ろはしっかりついてきて、アタックの応酬に・・・。おかげで短距離のレースのような雰囲気を味わうことが出来た。

先頭集団で駆け抜ける石橋選手
二見くんの力走
そして、30分経ったところで、第3ライダーのノリさん登場。3分半ばの一定のペースで走り続ける。さすがに場数を踏んでいるだけあって、冷静な判断。アタックしても、疲れて休んだらタイムが遅れることを知っていましたね。無計画な走りでタイムにバラつきを作った自分に反省。
そんなこんなで交代を繰り返して、いよいよ第1ヒート終了30分前。ピットロードは閉鎖され、ライダーチェンジが禁止された。つまり、ライダーである石橋氏はペースアップしたレースで30分間を全開で走らなければならないことを意味していた。しかし、全体的なペースダウンは当前で、「ファイナルラップはまだなのかー!!」というライダー達の心の叫びが聞こえた気がした。
そして、ついにゴール。4時間の第1ヒートが終了し、選手は1列になって、ホームストレートを凱旋した。「おつかれさまー」の声があちこちから聞こえ、私とノリさんも負けじ
と石橋氏に声を掛けた。「おつかれさまー まだあと4時間あるよ・・・。」

第1ヒートの結果は204チーム中33位とまずまずの成績でした。周回は70周で距離にして約143kmを走ったことになります。

第一ヒートゴールまであとわずか。カンバッ!



カップラーメンも食べサプリメントも摂ったし…

沢山食料を用意してくれた二見選手& ノリさん

第一ヒート終了後の満足気な顔!

若手の足を引っ張るノリさん

第2ヒート:
第2回目のミーティングでは、第2ヒートは一人最低20分で交代する作戦に変更し、20分以上の走行は自己の判断に委ねられた。
第1ヒート終了後、40分ほどの休憩を挟み、会場アナウンス後にスタート位置へ集合。そこで、再びダンス部の演技が始まり、お父さん達が集まる・・・。
13時45分。第2ヒートがスタート!第一ライダーは私で先頭集団の後方に喰いつくことができ、順調に周回を重ねたがあまりの速いペースについていけず、15分ほどで第2ライダー石橋氏に交代する。
我がチームは、疲れからか第1ヒートのようなタイムは出ず、3分30秒から40秒のペースで周回を重ねていく。そして、日も傾き始めた17時25分。ピットロード閉鎖5分前に交替し、最終ライダーの私が重責を背負いながら走り始める。
交代後の一周目は早い集団に捕まり、体力を使ってしまったが、チギレた後に、背中のポケットからジェルフラスクに入れたパワージェルを出して補給!
さすがにツール3連覇の覇者L・アームストロングやY・ウルリッヒが使っているだけあって、口に含んだ途端に、力が沸いてくる!(ちなみにお勧めはレモンライム味)そして、疲労を忘れ、丁度いいペースの集団に乗っけてもらい、周回を重ねる。しかし、終了15分前になって、左ふくらはぎが固まり始めた。アキレス腱がつりそうに痛いが、そこは根性でカバー。
このころ周囲では疲労と夕闇のためか、落車発生。ピットロード入り口付近で6人が絡む落車があり、その30メートル先ではコース中央に一人が側臥位の姿勢(意識不明時にとる体位)でコースマーシャルに付き添われていた。そして、救護処置のためにコース上には救急車が2台走行。コース上は“フルコースコーション”かと思いきや、他の人たちはお構いなしで走り続ける・・・。
 容態が気になったが、レースに集中・・・。そして、いよいよファイナルラップ!
「まだ走るのか・・・いい加減にしてくれ」というのが本音だが、その気持ちをグッと堪えてペースアップ!そして、ついにゴール!!

もうスッカリ陽も落ちたサーキット。快い?疲れが…
その後、一列になってホームストレートにできた人垣の間を他のチームの人にも、「おつかれさま」と声を掛けられながら凱旋。二人にも声を掛けられ、感動の8時間の耐久レースは幕を閉じた・・・。


 結果は総合40位。ロード男子のみ(RM)クラスでは25チーム中7位という成績でした。周回は68周で距離は約139kmでした。
感想:
今回の大会では8時間走った達成感と仲間と一つの目標を共有できたことに大変満足しています。本当に最後は感動しました。レースに出るたびにロードにハマっていく気がします。
少しでも興味がある方!走ってみるとロードのスピード(下りでは72km/hの自己記録あり。監督はもっと早い記録あり。)と駆け引きに絶対ハマりますよ!!チームハヤシではいつでも練習参加OKです。気軽に来てください。今のところロードチームは会費ありませんよー。さて、夏の全日本12耐も出ますかー?石橋さん?林さん?

Report by T.Futami
Photos & comment by Nori