ポイント式クリテリウムin下総2003参加レポート |
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10月5日に千葉県下総町にあるフレンドリーパーク下総で開催されたフレンドシップサイクルフェスティバルin下総2003の併催イベントとして行われたポイント式クリテリウムin下総2003の様子をレポートします。 |
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このレースはエキスパート(Aクラス)・一般(Bクラス)・ビギナー(Cクラス)と3クラスに分けられ各クラス5周(1周1.5km)を5ヒート行い、各ヒートの1位から完走者にポイントを与える。また予選の総合順位にも上から1位200点2位199点というふうにポイントが与えられ、それらを合計して総合順位を決めるという内容です。
各ヒートのポイントは・・・
1位30P 2位26P 3位23P 4位20P 5位18P 6位17P 7位16P 8位15P 9位14P 10位13P 11位以下5P DNF1P と与えられます。 |
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出発:
当日は受付が7時から8時半まで。駐車場の確保という問題もあり到着時刻を7時に設定、東京・江戸川の自宅を5時40分に出発した。
前日の夜に降りだした雨は止んでいて路面も乾き、ラジオによると「今日は秋晴れ」との情報が入る。車は渋滞もなく快調に京葉道路から東関東道に入り成田ICを通過。その後は一般道の狭く曲がりくねった道を通り、予定どおり7時5分過ぎに到着。すでに駐車場には朝もやの中、着々と準備を進める参加者が見られ、スタッフが駐車場所の指示を飛ばしている。到着時間が早いせいか駐車場にはまだ余裕があり、入り口近くの駐車場に止めることができた。
そして、広場に折りたたみのイスにテーブル、ピクニックシートを広げてベースを確保し、受付を済ませる。そこで、計測チップとフレームに付けるナンバープレート、プログラムを渡され取り付ける。プログラムによるとクラス別の参加者数に偏りが出たため、予選としてコース一周の個人TTを行うとの事。名簿を見るとエキスパートが10人、一般が56人、ビギナーが34人と参加者自体が少ない・・・しかも偏りすぎ。
オープン参加としてラバネロが参加し、飯島誠さんもエキスパートクラスに出場するとの事。一般に申し込んだにもかかわらず、予選の結果エキスパートに分けられたらと思うとゾッとする。一緒に走ってみたい気もするが、私のレベルでは速いペースに着いていける自信はない。集団でふらついたりしたら、「おいおい!ちんたら走ってんじゃねーぞ!」なんて罵声が飛んでくるのだろうか?などと想像をしたものの予選は37位で2分17秒と平凡なタイムで一般クラスに編入され取り越し苦労となった。164ポイント獲得。 |
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第1ヒート:
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おいおい!どこ見てるんだ |
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10時からAクラスの第1ヒートがスタート。さすがにスピードが速い。1周目にしてすでに集団から大きく引き離される参加者もいる。飯島さん少しは手加減を・・・。
その15分後、Bクラスがスタート。集団の右側中間あたりをキープして周回を重ねていく。久しぶりのレースのわりに落ち着いていて、回りを見る余裕がある。
「あっプリンスSLだ。曲がったフォークもなかなかいいね。でもシートステイにガムテープ張っているのはなぜ?」「この人、足太いな〜」なんて・・・。そんな事を考えながらも最終ラップに入る。周りの動きが慌しくなり、「ギュ〜ガリガリ〜」前や後ろ、左右で接触しそうになってブレーキを掛ける音が聞こえる。:ブレーキシューにリムの破片が刺さってるのに取らないからそんな音するんだろ!:と叫びたくなったが、レース中なので自粛。 |
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周りからは「うおっ!」「おいおい!!」「中いるよ!」そんな声も聞こえてくる。なんか危ない雰囲気だなと思い、後ろにいては危ないので右側大外から集団前方に上がる。 |
案の定、野球場手前の下り後に右カーブして上る地点で、集団の先頭左を走っていたラバネロ(女性)のペダルが外れて左に斜行。後続を巻き込んでの落車が起こる。「ガシャッ!」「ボコ!!」「おお〜」「ボコボコバリバリ〜」何人が巻き込まれたのだろうか・・・
確か5、6人はいたか。私は右側を走っていたため、そのまま野球場を回り最終ラップへ。ゴールスプリントで2人を抜かして4位でフィニッシュした。20ポイント獲得。合計184ポイント。
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ゴール後息を切らせる私 |
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第2ヒート:
第1ヒートが終了して30分後、第2ヒートがスタートする。スタート地点では、大会委員長から「落車しないでください。自転車高いですし、進行遅れますから」との注意が・・・。その瞬間「好きで落車するやつはいないだろ。しないでくださいと言われてもね〜」と皆が思ったに違いない。そして、全員が「気をつけよう」と思いながらスタート。
周りの動きが硬い。かなり警戒している。しかし、周回を重ねるうちにアドレナリンが警戒心より勝ったようで激しい動きに変わる。そして、5周目に第1ヒートの落車があったあたりで前走者の後輪とハスった。その瞬間、そのまま押し当てるようにしてリカバリーに成功したものの集中力が切れ、ズルズルと集団後方へ下がる。この時「まあ10位以内に入らないとポイントは全員5ポイントだからいいか」と悪魔のささやきに負けていた。この決断が後に悔やんでも悔やみきれない結果を生むことになった。 |
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落車しないでくれと言われてもね〜 |
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結局、第1ヒートの疲れもあったせいか24位でフィニッシュ。5ポイント獲得。合計189ポイント。 |
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第3ヒート:
このレースは各ヒートの間隔が30分しか空いていないために回復が難しく、ヒートを重ねるうちに疲労が蓄積されていく。ラップタイムも落ちてきているようで、スタート前に大会委員からハッパをかけられる。
スタートでの位置取りでミスを犯し、集団後方からのスタート。昼近くなって北風が強く吹き、集団は2列で長く伸び始める。
しかし、競技場付近では道幅が広くなるために集団は密集するが、競技場を過ぎると今度は下りでカーブが多くなる。するとまた集団が細く伸びてしまう。このままではまずいので徐々に前方に上がろうとするが、回りも同じように外から上がっていく。この場合、大外からアタックをかけるつもりで前に行くしかないのだろうか・・・。結局そんなことをやっている間に最終ラップへ突入。前方に上がるため右大外からダッシュで前方へ。 |
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しかし最終ラップのため先頭もスピードが速い。野球場の周りで右外にいたため、はじかれスプリントには加われない。その時すでに10人以上が左を通過していた。「また10位以下か」と思いながらゴール前の右カーブを登っていると、1メートル前を走っていた男性の後輪が浮き上がりスリップ。グリップは取り戻したものの、そのまま左に斜行し路肩に激突、右に弾かれ前方に一回転して顔面から地面へ・・・。50cmほど顔を擦りやっと止まった。あの時、自分が左に出ていたらと思うとゾッとする。
後から聞いた話では、顔の皮が剥けて垂れ下がり、目の下からあごにかけて血が流れ落ちていたらしい。ゴール前では小さな子供を抱いた奥さんが心配そうに立っていたという。
「お大事に」としか言えない・・・
結局15位でフィニッシュ。5ポイント獲得。合計194ポイント。 |
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第4ヒート:
1時間の休憩を挟み、疲れがどっと出てくる13時のスタート。スタート地点では「一番危ない時間帯だな」との声が聞こえてくる。また大会委員からは落車ばかりで諦めの表情が読み取れ、「気をつけてくださいね〜」と一言。周りを見ると落車の影響で人数が減っている。「少ないほうが走りやすい」などと思いながらスタート。なんかあくびが出そうな気分。集団の動きも眠そうだ。
順調に周回を重ねていく。何人かが逃げを試みているようだが、向かい風の影響で差が開かず直ぐに吸収される。そして、3周目の競技場前で戦慄が走った。「ギュギュ〜」またもや前走者。ダンシングしていたところ後輪がスリップして右に斜行。「ボコ!ガンガン!!」右後方から来ていた二人を巻き込み生垣に突っ込んだ。
言っておきますが、私は何もしていません。指一本、タイヤ1ミリ触れていません。「お前が追突したんじゃないのか?」という突っ込みにも反論させていただきます。
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落車を横目に見て競技場横を抜けて下り始める。ここで気になったのが、左前でフラフラしながら走ってる小太りの男。:お前この足の太さは筋肉じゃなくて贅肉だろ:この男、ラインが安定しない。カーブでも膨らんでいる。人の前に出て右や左に走り回る。「こいつ邪魔だな〜こえ〜」そいつの周りだけ間隔が空いているのを見ると、同じように思ったのは私だけではあるまい。こんな奴からはさっさと離れるのが一番。右から大きく間隔を取り前方に上がる。そして最終ラップ。野球場への上りから熾烈な位置取り争いが起こり、あちこちでブレーキやタイヤがハスる音が聞こえる。右大外から巻くっていくが、ゴール前の右カーブでイン側になるため、ラインを塞がれ踏み込むことが出来ない。10位でフィニッシュ。13ポイント獲得し、合計207ポイント。 |
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第5ヒート:
いよいよ最終ヒート。周りの皆さんも気合が入っている様子。この頃になると「明日の仕事のことも考えて何事も無くレースを終えられたらそれでいいや」と思うのは私だけ?大会委員は「最終ヒートです。思う存分走ってください!」などと盛り上げる。しかし、すでに10人がレースを去っているためスタート地点は寂しい状態。
気合を入れてスタート。やはり小太りがチョロチョロ右に左に走っている。「もしもし、クラス間違えてないか?」とは小心者のため言えず、仕方ないので前方へ。 |
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その後、前方をキープしたまま順調に周回を重ねてフィニッシュ。落車することなく無事レース終了。15位で5ポイント獲得。合計212ポイント
その後、着替えや片付けをしていると、総合結果が張り出された。見ると総合7位。6位以内なら表彰台。しかも6位との差は19ポイント。自分の詰めの甘さが露呈したレースとなってしまった。 |
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Report by チームC.S.HAYASHI 二見武夫 |
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